当院の大腸内視鏡検査
一般的には大腸カメラとも呼ばれる大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡を挿入していくことで、大腸(結腸と直腸)の内側と小腸の一部内側を観察する検査になります。
内視鏡の先端に装着されているCCDカメラより撮影される映像はモニタを通して肉眼で医師が確認、直腸から小腸と大腸の境目あたりまでの消化管に炎症、ポリープやがん、潰瘍などの病変があるかどうかを調べます。大腸内視鏡であれば、大腸内部の色調変化や粘膜面の変化を捉えることができ、小さなポリープの発見も容易なので、大腸がんなどを早期に発見するにはとても有効な検査です。また、単に観察するだけではなく、ポリープなどを切除したり、詳細な検査をするために組織を採取(生検)することも可能です。
豊富な実績
2021年度 大腸内視鏡検査件数
528件(R3年4月~R4年3月)
2021年度 大腸ポリープ切除術
138件(R3年4月~R4年3月)
2022年度 大腸内視鏡検査件数
664件(R4年4月~R5年3月)
2022年度 大腸ポリープ切除術
171件(R4年4月~R5年3月)
2023年度 大腸内視鏡検査件数
672件(R5年4月~R6年3月)
2023年度 大腸ポリープ切除術
220件(R5年4月~R6年3月)
最新の内視鏡システムを使用
当院では最新の内視鏡システムを導入しているため、高画質の内視鏡画像により、より微細な病変でも早期に発見することが可能です。
鎮静剤、鎮痛剤使用による安全で楽な検査
当院では内視鏡検査時に鎮静剤、鎮痛剤を使用することにより、苦痛なく検査を受けていただくことが可能です。検査終了後は意識がはっきりするまでベットで休んでもらいます。また検査中は呼吸・循環動態モニターを装着し、安全管理を行っております
炭酸ガス送気によるお腹の張りの少ない検査
腸の中をよく観察するために、スコープから空気を送って腸を広げる必要があります。当院では、検査後にお腹の張り感を軽減するために空気よりも吸収の早い炭酸ガスを使用しております。
同時にポリープ切除も可能
検査中に癌化する可能性のあるポリープが見つかった場合には、その場で切除を行います。
大腸内視鏡を受けた方がよいとされる方の症状
- 便に血液が混じる方
- 便秘や下痢が続いている方
- 腹痛、腹部膨満感がある方
- 貧血を指摘されている方
- 急激な体重の減少がみられた方
- 健康診断の便潜血反応で「陽性」と出た方
- 大腸ポリープや大腸がんを治療した経験がある方
- 大腸がんの家族がいる方
- 40歳以上で1度も検査を受けたことがない方 など
大腸内視鏡検査で発見されやすい主な疾患
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
- 大腸憩室症(腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出した状態)
- 虚血性腸炎(大腸の血流障害によって大腸粘膜に炎症や潰瘍が生じ、突然の腹痛や下痢、下血をきたす疾患) など
大腸内視鏡検査を受ける際の注意点
検査前には消化管の中をきれいにする必要がありますので、下剤を服用していただきます。検査日が決まりましたら、食事内容や下剤の服用方法について説明いたします。
検査前日
- 昼食、および夕食はお渡しした検査食を召し上がってください。夕食は20時までに済ませてください。
- アルコールは控えることが好ましいです。
- 21時にはお渡しした下剤(センノサイド2錠)を内服してください。
- 水と服薬については可能です。
検査当日
- 検査が終わるまで、食事は禁止です。
- お水、お茶、スポーツドリンクは飲んでいただいて結構です。
- 検査5時間前から自宅で腸管洗浄液(マグコロール)を2時間かけてお飲みください。
*院内で朝から内服することも可能です。 - 検査30分前に来院して血圧を測ってお待ちください。
- 当日は自転車、バイク、車の運転は控えてください。
大腸内視鏡検査の流れ
1.腸の動きを止める薬、および鎮静剤を注射します。
2.左側を下にしてベッドに横になり、肛門から内視鏡を挿入して検査を開始します。検査時間はおよそ10分から15分程度です。
3.一通り観察を終えたら検査は終了です。
ベットで目が覚めるまでお休みいただきます。目が覚めたら外来で検査結果をご説明いたします。その際内視鏡写真、検査結果用紙をお渡しいたします。
検査後の注意点について
- 通常、飲食は1時間後から可能です。
- 検査当日のお風呂はシャワー程度にし、車の運転や強度の運動は避けてください。
- 検査終了後、気になる症状がある場合は、すぐに医師にご相談ください。
大腸内視鏡検査の費用
大腸内視鏡検査のみ | 1割負担 2,400円程度 |
3割負担 5,800円程度 |
---|---|---|
大腸内視鏡検査 +病理検査 |
1割負担 3,800円程度 |
3割負担 10,000円程度 |
ポリープ切除術 +病理検査 |
1割負担 7,000円程度 |
3割負担 20,000円程度 |